正規表現の例

QA Checker で正規表現を使用する方法の例をいくつか示します。

[アクション] > [例]を選択した場合は、[QA Checker 3.0] > [正規表現]の設定で例のリストを使用できます。いずれかの例を選択すると、その詳細が表示されます。例は、[アイテムの追加]を選択してリストに追加できます。

独自の式を作成する場合は、条件ごとに示されている次の説明が役立ちます。

原文と訳文の正規表現パターンが一致した場合に報告する
パターンが原文分節と訳文分節に見つかった場合にエラーが報告されます。
訳文の数字がローカライズされていないことを確認するために使用できます。たとえば、1.23 が 1,23 に翻訳されていない場合です。
正規表現
  • 原文 - \d\.\d{2}
  • 訳文 - \d\.\d{2}
また、これを使用して、財務統計がすべてローカライズされていることを確認することもできます。たとえば、£12,589 が £12.589 ではなく £12,589 と翻訳されている場合です。ただし、パターンのみをチェックし、数値自体はチェックしないため、この方法の用途は限定的です。
正規表現:
  • 原文 - £\d+,\d+
  • 訳文 - £\d+,\d+
訳文は一致するが原文は一致しない場合に報告する
パターンが訳文分節だけに見つかり、原文分節に見つからなかった場合にのみエラーが報告されます。
用語ベースを使用せずに用語をチェックできます。特定の単語の取り違えがないようにすることができます。次は英語 - フランス語の例です。
正規表現:
規則 1
  • 原文 - file
  • 訳文 - fichier
規則 2
  • 原文 - database
  • 訳文 - base de données
規則 3
  • 原文 - directory
  • 訳文 - répertoire
原文は一致するが訳文は一致しない場合に報告する
パターンが原文分節だけに見つかり、訳文分節に見つからなかった場合にのみエラーが報告されます。
文の最後に句読点が欠落していないかどうかをチェックするために使用できます。この場合は、末尾のピリオドです。
正規表現:
  • 原文 - \.$
  • 訳文 - \.$
原文が一致する場合に報告する (原文チェックのみ)
パターンを原文分節だけで検索し、訳文分節は検索しません。パターンが原文分節に見つかった場合にエラーが報告されます。
原文内のコンテンツをチェックするために使用できます。たとえば、参照資料として提供されている何らかの検索表に基づいて、別の国向けに変更する必要がある製品コードが原文ファイルに含まれている場合です。これは自動チェックではありませんが、参照資料と照合して手動でチェックする分節を見つけるのに役立ちます。原文に次のようなコードがあるとします: GB-DIN-234/12、GB-DIN-329/22、または GB-DIN-912/87。
正規表現:
  • 原文 - GB-DIN-\d{3}/\d{2}
訳文が一致する場合に報告する (訳文チェックのみ)
パターンを訳文分節だけで検索し、原文分節は検索しません。パターンが訳文分節に見つかった場合にエラーが報告されます。
これは、通常、数字と単位 (単位のリストに基づく) の間に固定スペースがない数字をチェックするために使用されます。
正規表現:
  • 訳文 - \d\[^xA0](m|mm|cm|km|V|mV|µV|l|ml|°C|Nm|A|mA|bar|s|ms|kV|Hz|kHz|MHz|t|kg|g|mg|W|kW|MW|Ah|mAh|N|kN|obr|min|µm|μm|µS|Pa|MPa|kPa|hPa|mbar|µF|dB|gal|µs|Nl|lux)\b
原文と訳文の両方に一致するが、一致回数が異なる場合に報告する
原文分節と訳文分節で見つかったパターン数が異なる場合にのみエラーが報告されます。たとえば、原文に「RWS」が 2 回出現している場合は、訳文にも 2 回出現する必要があります。
正規表現:
  • 原文 - \bRWS\b
  • 訳文 - \bRWS\b
グループ化された検索表現 - 原文は一致するが訳文は一致しない場合に報告する
原文で見つかった内容を正確にチェックし、訳文と比較して肯定または否定を検証できます。前のチェックでは一致するパターンが検索されますが、このチェックでは一致するコンテンツが検索されます。
このチェックでは、原文正規表現で指定されているグループによる後方参照を使用して、訳文正規表現内の文字列を構築したうえで、訳文分節を検索します。訳文に適切な文字列が含まれていない場合に、報告されます。

たとえば、次の 2 つの分節を見てください。QA Checker は原文分節で p. 45 を検索し、45 を訳文の正規表現の後方参照として使用します。これは、訳文分節で S. 45 を検索する文字列となります。訳文分節に S. 45 ではなく S. 46 が含まれているので、警告が報告されます。

正規表現:
  • 原文 - p. (\d)
  • 訳文 - S. $1

原文分節: 「See more details on p. 45 of our book.」

訳文分節: 「Für mehr Details, sehen Sie auf S. 46 unseres Buchs nach.」

もう 1 つの例では、角括弧内に記述されたコンテンツが翻訳されたことを確認します。
正規表現:
  • 原文 - (\[[^]]+\])
  • 訳文 - $1
ある数字が訳文分節に存在するかどうかを、訳文で数字の順序が変更されているかどうかに関係なくチェックすることもできます。ここでは、訳文分節に 10 が見つからないため、警告が報告されます。
正規表現:
  • 原文 - (\b\d+\b)
  • 訳文 - \b$1\b

原文分節: 「10 times I told you 100 is enough」

訳文分節: 「100 mal habe ich dir gesagt, dass 100 genug ist」

次の例を使用して、特定の文字構造を区別できます。この例では、行番号に「d)」が使用されている場合に報告される必要があり、それ以外の場合は不要です。
正規表現:
  • 原文 - (^\w\))
  • 訳文 - (^$1)

原文分節: 「d) Pigs and other animals (in Germany).」

訳文分節: 「d) Schweine und andere Tiere (in Deutschland).」

これは「d)」が原文内と訳文内で見つかったことを報告しますが、訳文が「b) Schweine und andere Tiere (in Deutschland)」の場合は報告しません。
グループ化された検索表現 - 原文と訳文が一致する場合に報告する
原文の正規表現で指定したグループを参照して、訳文分節を検索する際の正規表現内の文字列を構成します。訳文分節に一致する文字列が見つかったものの、禁止されているバリアントが付いていた場合に報告されます。
別の例としては、原文のパターンをコピーする必要がある場合でも、訳文ではパターンを少し変更する必要がある場合があります。€ 123,45 のように書かれた通貨があり、それを 123,45 € のように書く必要があれば、次のようにチェックできます。
正規表現:
  • 原文 - (€) (\d{3},\d{2})
  • 訳文 - $2 $1

後方参照については、「正規表現」を参照してください。